「かっこいい」と思って手に取った商品が、誰かの笑顔につながっている。私たちは、そんなお買い物が当たり前になる社会を目指しています。
Love&senseは、株式会社福市が運営するフェアトレードショップです。
2006年の設立以来、私たちはフェアトレードを、単なるチャリティではなく、新しい価値として社会に広げたいと考えてきました。
環境破壊や紛争、人身売買、児童労働――。世界にはさまざまな課題があります。その背景には、貧困や不公正な取引の構造があります。そして、日本で暮らす私たちも、日々の消費を通して、それらと決して無関係ではありません。
だからこそ私たちは、「誰かの笑顔につながるお買い物」が、新しい価値になる社会をつくりたいと考えています。
しかし、「かわいそうだから買ってあげる」という気持ちだけでは、フェアトレードは長続きしません。
支援するために買うのではなく、「これ、かっこいいね」「ずっと使いたいね」と自然に選ばれること。その先に、生産者の仕事や誇り、持続可能な社会につながっていくこと。
それが、Love&senseの目指すフェアトレードです。
そのために、私たちが創業以来ずっと大切にしてきたことがあります。
ひとつは、「かっこいい」をつくること。もうひとつは、「信頼」をつくること。
この二つの想いは、今も変わることなく、Love&senseの原点になっています。
フェアトレードの商品であっても、まずは商品として魅力があること。持つ人が「素敵だね」と感じ、長く愛用したくなること。そして、その背景にある物語まで誰かに伝えたくなること。
私たちは、そんな商品を届けたいと考えてきました。
フェアトレードだから選ばれるのではなく、商品そのものに魅力があるから選ばれる。そして、その先に、生産者やものづくりの背景を知り、共感が生まれていく。
そんな循環を目指し、国内外のデザイナーや生産者とともに商品づくりに取り組んできました。
2014年には、プルタブをアップサイクルしてつくられたプルタブバッグが、「ソーシャルプロダクツ・アワード」において、「特別賞 アイデア×デザイン」を受賞しました。
これからも、使うたびに愛着が深まり、長く大切にしたくなるものを届けていきたいと考えています。
フェアトレードに関心のある人だけでなく、これまであまり意識してこなかった人にも、その価値を届けたい。私たちは創業当初から、そう考えてきました。
だからこそ、フェアトレードの商品を、誰もが知る百貨店や商業施設で販売することにこだわりました。
「フェアトレードだから」ではなく、「いい商品だから選ばれる」。
その積み重ねが、生産者への信頼につながり、お客様の安心にもつながると信じていたからです。
2012年には、阪急うめだ本店に常設店舗をオープンしました。生産者にとって、自分たちが手がけた商品が百貨店の売場に美しく並ぶことは、大きな誇りでした。その誇りが、より良いものづくりへの意欲につながり、商品を手に取るお客様の信頼にもつながっていきました。
常設店舗は、百貨店のフロア改装に伴い2024年に営業を終了しましたが、12年間にわたって育んできたお客様とのつながりや、「かっこいい」と「信頼」を大切にする姿勢は、今もLove&senseのものづくりに受け継がれています。
その12年間は、Love&senseにとっても、生産者やお客様と共に歩んだ大切な時間でした。
感謝の気持ちを込めて、その歩みを一冊の冊子にまとめています。ぜひご覧ください。
また、これからも、想いを分かち合える方々とのご縁があれば、商品を実際に手に取り、その背景にある物語にも触れていただける場をつくっていきたいと考えています。Love&senseと一緒に何かできるのでは、と感じてくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけください。
これからも、一つひとつの商品の背景を丁寧に伝えながら、安心して選んでいただけるフェアトレード商品を届けていきます。
Love&senseが大切にしているのは、商品を仕入れて終わる関係ではありません。
現地のパートナーと対話を重ね、ときには品質や納期、素材、デザインについて意見を交わしながら、一緒により良いものづくりを目指してきました。思うようにいかないこともありますが、一つひとつの課題を共に乗り越えながら築いてきた信頼関係が、長く続くものづくりにつながっています。そして、自分たちの手仕事が日本のお客様に大切に使われていることは、生産者にとっても大きな励みになります。
私たちはこれからも、生産者と買い手をつなぐ架け橋として、お互いに学び合い、共に育っていける関係を大切にしていきます。
私たちのミッションは、「持続可能な社会に向けて行動する人を増やす」ことです。
Love&senseがスタートした2006年当時、日本でのフェアトレードの認知度はわずか数%でした。今では、SDGsやエシカル消費、サステナブルといった言葉が広く知られるようになり、商品や企業の背景に関心を持つ人も増えています。
一方で、言葉だけが広がり、その本来の意味や価値が十分に伝わっているとは言えない場面もあります。
私たちは、フェアトレードを「誰かを助けるための特別な買い物」ではなく、人と社会、そして未来につながる選択肢の一つとして、これからも伝えていきたいと考えています。
一つのお買い物が、遠く離れた誰かの誇りある仕事につながる。そんな選択が少しずつ増えていくことが、持続可能な社会への一歩になると、私たちは信じています。
Love&senseはこれからも、商品を通して人と人をつなぎ、フェアトレードをもっと身近なものへと育てていきます。そして、小さな選択が未来につながることを信じて、これからも歩み続けます。
Love&senseの歩みは、たくさんの生産者との出会いから生まれました。
これまで世界各地のフェアトレード商品をお届けしてきましたが、その後、地域に根づいて自立した歩みを進めるようになったパートナーや、EAST LOOPのように、当初の役割を終えて活動に一区切りをつけたプロジェクトもあります。一方で、生産を終えたパートナーや、為替・輸送環境などの変化によって、お取引の継続が難しくなった生産者もいます。
現在は販売を終了した商品にも、生産者との出会い、その土地ならではの手仕事の魅力、そして共に歩んだ時間が刻まれています。
ここでは、Love&senseが大切に育んできた出会いとものづくりの記録として、これまでのコレクションをご紹介します。